弥一郎チンピラ日記

庭パトロールの途中で、魂の抜ける犬。
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立ったままオサラバかんしれん…。


おーい、戻ってこーい。

…なーんてことを書いてはいるが、実のところ、私は魂の存在には懐疑的である。
死んだことないから絶対とは言わないけども、「魂＝意識」だと思うんだよね。
んで、「意識」ってのは脳が動いているから、そこに電気信号ネットワークとして存在しているだけ。
脳・体が死ねば、魂と呼んでいる意識も失う。
無になる。
…と、そう考えている。

私はドライすぎるのだろうか。
いや、ドライだからというよりも、面白かったことしか思い出せない性格のせいかな。

以前、犬を飼ってたご近所さんと立ち話になったとき、その人が言ったんだよね。
「電柱を見るだけで今でも涙が出る。毎日匂いば嗅ぎよった電柱には、時々魂が戻ってきとるような気がする」って。
電柱でクンクン匂いを嗅ぐ可愛らしい愛犬の姿を思い出してしまうんだねぇ。

あたもオレの華麗なる足上げシッコば思い出すどね～？


ぷぷぷ。
あ、すまん、笑ってしまう。
足上げシッコのみならず、「ヤイチロと電柱」で思い出すのは「激突！」だしなぁ。
昔、チンピラ全盛期だった頃、道の反対側を散歩している犬に喧嘩売るのに必死で、前を向いて歩かないからさ、何度か電柱に激突したんだよな。
「ぶつかるぜ」って言うのに、横向いてワンコラしながらゴーン！って。

とにかく、何を見ても面白かったことばかり思い出しそうなんだよな。
そんなわけで、ヤイチロが死んでも「あぁ、あの面白かった犬、無になったなぁ」と感じるだけだと思う。

だけどね、魂の存在を信じている人のブログやインスタにコメントする時は、「お空から見てるね」とか「虹の橋のたもとで待ってるよね」って、自然に書ける。
これはウソではないんだよ。
何かを信じている人の中では、それが真実だと思うから。
「愛犬は空にいる」と信じる人にコメントする時は、その人の世界に入っているのだから、私も素直に「うん、空にいる」と書く。

だから、ヤイチロが死んだっていう記事を私が書く時は、みんな私の世界に入ってきてちょーだい。
「ヤイチロは無になった」でいいの。
もしもそれが寂しすぎるというのなら、そうねぇ、百万歩ほど譲ろう。
「ヤイチロの魂は好き勝手なところへ飛んでった」がいいな。

リードに繋がれ、飼い主に制御され、不自由な体に閉じ込められていた魂を縛るものは、もう何もない！
ピラミッドにマーキングしに行くもよし、サバンナのライオンを揶揄いに行くもよし、なんなら宇宙へ飛び出して、土星のカッシーニの隙間あたりを浮遊してもよい。
さぁ、好きなところへ飛んでいけ～♪って。

ほんなら、飛んでいきまーす！


ん、まず、目の前の電柱に注意しろ。
ぶつかるぜ。


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ヤイチロが死んで、もしも魂があるとしたら、どこで何をやっていそうだと思う？
悪いことばっかやりそうだよねぇ。
庭パトロールの途中で既に魂飛んでいきそうになってるヤイチロリンをクリックしてね。
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